2010年01月25日

脳科学ブーム

 世は空前の脳科学ブーム。タイトルに脳のつく書籍は、この5年間で

3000冊以上も出版された。しかし、脳に関する気になる話は、研究

結果を拡大解釈した俗説も少なくない。経済協力開発機構(OECD)

は、こうした俗説を「神経神話」と呼ぶ。典型的な例として「〈論理的

な左脳〉と〈創造的な右脳〉」というような単純な区分けと、3歳児ま

でに豊かで多様な刺激を与えた方が頭が良くなるという「3歳児神話」

の二つをあげる。テレビゲームをやり続けると、子供がキレやすく反社

会的になるという「ゲーム脳」も、神話のひとつ。「前頭葉で脳波のア

ルファ波が増え、逆にベータ波が激減するパターンは認知症と一緒」と

いうのが根拠で、教育関係者らに広く支持された。しかし、「脳科学の

真実」という著書もある「ベータ波はリラックス時にも減る。結論が先

にあってデータを使っただけで、脳活動のデータが何を示しているのか

の判断は難しい」と批判する。子供の頃は自然が一番と思いますが。


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Posted by sunday at 10:48 │サイエンス