2010年06月27日

「はやぶさ」


小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセル内の試料容

器を開く作業が6月24日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)

宇宙科学研究所(相模原市中央区)で始まった。JAXAに

よると、同日までに気体の採取に成功した。この中に、小惑

星イトカワ由来の気体が含まれているかどうか、今後慎重に

分析する。試料容器は円筒形で二重構造。22日、開封作業の

準備段階で、外側の容器のふたを開けた際に微量の気体が採

取された。容器は宇宙空間では真空状態になるよう設計され

ており、気体は、下記などが考えられ、期待が膨らむ。

■イトカワで採取した物質の表面から発生た可能性

■地球帰還後、大気が混入した可能性

■はやぶさ内部の樹脂や金属などから発生した可能性
  


Posted by sunday at 16:59サイエンス

2010年02月02日

鳥類に近い恐竜

 中国新疆ウイグル自治区の約1億6000万年前(ジュラ紀後期)の地層

から、鳥類に近い恐竜の化石が見つかり、新属新種に分類された。米ジ

ョージ・ワシントン大と中国の古脊椎(せきつい)動物古人類研究所の

研究チームが29日付の米科学誌サイエンスに発表した。鳥類は恐竜から

進化したとの説が有力だが、初期の鳥類「始祖鳥」より古い近縁の恐竜

化石は少ししか見つかっておらず、進化過程の解明に役立つと期待され

る。この化石は全長約1.4メートルで、欠けている尾の先を含めると、

1.9~2.3メートルと推定される。前脚が短く、一部の指だけが太く鋭

いのが特徴のアルバレツサウルス類に分類され、「ハプロケイルス(属)

ソルラス(種)」と命名された。鳥類は何から進化したんですかね?  


Posted by sunday at 11:20サイエンス

2010年01月25日

脳科学ブーム

 世は空前の脳科学ブーム。タイトルに脳のつく書籍は、この5年間で

3000冊以上も出版された。しかし、脳に関する気になる話は、研究

結果を拡大解釈した俗説も少なくない。経済協力開発機構(OECD)

は、こうした俗説を「神経神話」と呼ぶ。典型的な例として「〈論理的

な左脳〉と〈創造的な右脳〉」というような単純な区分けと、3歳児ま

でに豊かで多様な刺激を与えた方が頭が良くなるという「3歳児神話」

の二つをあげる。テレビゲームをやり続けると、子供がキレやすく反社

会的になるという「ゲーム脳」も、神話のひとつ。「前頭葉で脳波のア

ルファ波が増え、逆にベータ波が激減するパターンは認知症と一緒」と

いうのが根拠で、教育関係者らに広く支持された。しかし、「脳科学の

真実」という著書もある「ベータ波はリラックス時にも減る。結論が先

にあってデータを使っただけで、脳活動のデータが何を示しているのか

の判断は難しい」と批判する。子供の頃は自然が一番と思いますが。  


Posted by sunday at 10:48サイエンス

2010年01月16日

ホッキョクグマの排泄物

 ノルウェーの研究チームによると、ホッキョクグマの排泄物が、抗生

物質に耐性を示す危険性の高い細菌の研究に一役買っているという。ト

ロムセ大学の研究チームは14日、人里離れた場所に生息するホッキョ

クグマのふんからは、これらの耐性菌がほとんど見つからなかったとす

る研究結果を発表。人間の近くにいるシカやキツネ、豚、犬、猫などの

ふんから見つかっている耐性菌は、人間の影響によるものである可能性

があると指摘した。 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの

薬剤耐性菌は、病院内感染で大きな問題となっており、この研究結果に

ついて、菌の耐性が自然に生まれるのか、人間の抗生物質使用によるも

のかをめぐる議論で重要な証拠になると述べている。知らない所でいろ

んな研究をしているんですね。  


Posted by sunday at 13:43サイエンス

2010年01月11日

古代エジプト女性のメーク

古代エジプト女性のはっとするような美しい目元のメークには、悪魔

から身を守る魔よけの意味とともに、目の病気を予防する役割もあっ

た。フランスの研究チームが7日、発表した。ルーブル美術館や仏国立

研究センターのスタッフが行った研究の中心となったフィリップ・ウォ

ルター氏によると、古代エジプト人は約4000年前に、作るのに時には1

カ月もかかる鉛と鉛塩を混ぜ合わせた顔料を目の周りに塗る化粧法を生

み出した。一般的には鉛は有害であるとされているが、研究者たちは分

析化学の手法を使って、極めて少量の鉛であれば細胞は死なないことを

証明した。それどころか、一酸化窒素分子が生成され、それによって目

が細菌に侵されようとした場合などに、細菌を撃退する免疫システムが

活性化されることが分かった。昔の人は、ほんとすごいですね。  


Posted by sunday at 10:36サイエンス

2009年12月15日

東京の水

 ここにきて、東京の「水」や「お酒」に改めて注目が集まりつつあることを、

ご存知だろうか?昨今のウォーキングブームに乗せられて東京の街並みを歩い

てみると、案外起伏が多い街だということに気づく。調べてみると、東京の低

地帯にはもともと川が流れていたそうだ。首都高速都心環状線の江戸橋JCT

から汐留JCT手前まで、高速道路が下、一般道が上を走るのは、河川が流れ

ていたところに高速道路を通したから。東京の地下には水を通し易い地層が数

多くあり、地下深くにはまだまだ良質な水源が眠っている。ウォーターフロン

トが脚光を浴びるなか、東京の水は目に見えないだけで「まだまだ元気」なの

だ。「東京の水」と言って思い浮かぶのが、東京都水道局が発売している「東

京水」。これは同局が推進する「安全でおいしい水プロジェクト」の一環とし

て、2004年11月から上野恩賜公園や東京駅内にある東京みやげセンターなど、

東京都関連施設で販売されている。まだまだ東京も捨てたもんじゃないですね。  


Posted by sunday at 11:29サイエンス

2009年11月05日

白亜紀末期ごろの化石

 白亜紀末期ごろ(6500万年前ごろ)に主に北米大陸に生息した当時最

大級の肉食恐竜、ティラノサウルス・レックスは、若い時に縄張りなど

をめぐって同種同士でけんかすることがあったようだ。米ノーザン・イ

リノイ大などの研究チームが2日までに、米モンタナ州で発見された頭骨

化石に、相手にかまれた跡とみられる穴を見つけ、国際的な学会誌に発

表した。頭骨化石は11~12歳で死んだ個体のもので、2001年に細かく割

れた状態で見つかった。時間をかけてつなぎ合わせたところ、上あごの

左側に、右側にはない穴があることが判明。コンピューターでも調べた

結果、同年代のレックスの歯形と合う穴が4カ所確認された。致命傷では

なく、治癒したとみられる。争った相手が兄弟姉妹だったか、競合する

ライバルだったかは不明だが、こうした化石が見つかるのは珍しい。現

代では、ワニのクロコダイル類で、若い個体同士がかみ合うことがある

という。大昔の地球は想像つかなうですね。  


Posted by sunday at 12:02サイエンス

2009年10月15日

羽根のない扇風機

 Dysonは10月12日、「羽根のない扇風機」を発表した。

 従来の扇風機は、羽根が空気を遮って、空気の流れが不均衡になる点が問題

だった。Dysonの技術は流体力学を利用した独自の技術で空気の流れを15倍に増

幅し、毎秒119ガロンの空気をスムーズに流すという。

 この扇風機はモーターを使って土台の部分に空気を引き込み、その空気を土

台の上に付いている輪に通す。輪には飛行機の翼のような傾斜がついており、

この傾斜によって、空気が輪を出るときに扇風機の後ろにある空気を流れに引

き込む。さらに扇風機の前面や側面にある空気も流れに引き込まれて、それに

よって空気の流れが増幅され、コンスタントに空気が流れる。

 Dysonは、この扇風機は羽根がないため安全で手入れが簡単だと述べている。

ただし従来の扇風機とは違って上部が軽いため、簡単に倒れてしまう場合があ

ると注意を促している。安全性ではいいですね。  


Posted by sunday at 12:22サイエンス

2009年10月10日

生活習慣病の改善

 生活習慣病の改善に役立てようと、大鵬薬品工業はこのほど、同社ホームペー

ジの疾患情報サイトで新コンテンツ「脱メタボ大作戦阿波踊り体操でダイエット

」を公開した。

 阿波踊りの動きを取り入れた「阿波踊り体操」は、徳島県の依頼で徳島大が中

心となって開発し、2006年に発表した。

 今回開設されたパソコン版のサイトでは、「メタボリックシンドローム予防・

解消編」として阿波踊り体操の動画を配信しているほか、メタボリックシンドロ

ームの説明やチェックシート、対策法なども掲載している。

 同社は「この体操が広がることで、みなさんの健康をサポートできれば」とし

ている。なによりも健康が第一です。  


Posted by sunday at 12:55サイエンス

2009年06月29日

ピラニアの祖先

 南米の川に生息する肉食魚、ピラニアの祖先は、1000万~800万

年前に生息した体長が最長1メートルもある巨大雑食魚「メガピラ

ニア」である可能性が高いと、米国立進化総合センターなどの国際

研究チームが27日までに米古脊椎(せきつい)動物学会誌に発表し

た。アルゼンチン北東部の川岸で見つかった化石の歯を分析した。

 ピラニアは、三角形に鋭くとがった歯が一列だけ並び、他の魚や

水辺の小動物を捕らえやすくなっている。これに対し、近縁の「パ

クー」と呼ばれる草食魚は、四角い歯が二列に並び、果実や種をか

み砕きやすくなっている。

 学名が「メガピラニャ・パラネンシス」と名付けられたこの化石

の上あごの骨には、三角形の歯がジグザグに並んでおり、研究チー

ムは、パクーからピラニアに進化する途中と位置付けた。全身骨格

は見つかっていないが、あごと歯の大きさを現代の種と比較し、ピ

ラニアより約4倍も大きかったと推定した。現代にいなくて、良かっ

たですよ。すぐ映画とかに、つかわれるのでわ。  


Posted by sunday at 16:02サイエンス